お知らせ
【本人公表】格闘家・武尊(たける)さんとパニック障害・うつ病|強さの裏にあった「見えない苦しみ」
はじめに|「強い人」にも、心が壊れそうになる瞬間がある…「最強」と言われるプロ格闘家が、実は心の病と闘っていた――
それを初めて知ったとき、多くの人が驚き、そして深く共感しました。
K-1スーパーフェザー級王者として絶大な人気を誇る武尊(たける)さんは、2022年、自身がパニック障害とうつ病を患っていたことを公表しました。「戦う男」にもメンタルの限界がある。それを正直に語った彼の姿は、心の不調に悩む多くの人たちに希望と安心感を与えました。
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■武尊さんが語った「パニック障害」と「うつ病」
武尊さんは2022年6月、那須川天心選手との世紀の一戦の後、うつ病とパニック障害を患い、引退も考えるほどの状態だったことを明かしました。
「毎日死にたいと思っていた時期があった」
「試合中や会見前に、過呼吸と強烈な不安が襲ってきていた」
― 武尊さん(2022年会見より)
彼のように、トップアスリートでありながら精神的に追い込まれていたという事実は、「どんなに強そうに見える人でも、心が壊れそうになることがある」ということを、社会に強く訴えました。
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■武尊さんを追い詰めた「プレッシャー」と「孤独」
武尊さんは、若くしてK-1王者となり、「格闘技界の顔」として大きな期待を背負ってきました。
ファンからの声援やメディアからの注目は嬉しいものである一方、それは計り知れないプレッシャーにもなります。
• 常に勝ち続けなければならない
• 怪我を隠してでも試合に出るべきだという空気
• 自分が倒れたら格闘技界が崩れるという使命感
こうした重すぎる責任感が、心と身体を蝕み、次第にパニック発作やうつ状態へとつながっていったのです。
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■武尊さんの症状|どんな状態だったのか?
彼が語った症状は、典型的なパニック障害やうつ病のものと一致しています。
▽ パニック障害の主な症状(本人発言より)
• 突然、強烈な不安が襲ってくる
• 呼吸が苦しくなり、過呼吸になる
• 頭が真っ白になり、倒れそうな感覚になる
• 周囲に理解されない不安から、外出も困難に
▽ うつ病の症状(本人発言より)
• 「死にたい」という思いが毎日湧いてくる
• 朝起きるのがつらく、何もしたくない
• 喜びを感じなくなった
• 自分に価値がないと感じる
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■なぜ公表したのか?|武尊さんの想い
武尊さんは、メンタル不調を公表することには迷いもあったと語っています。
しかし、あえて世間に伝えることを選んだのは、「同じように苦しむ人を助けたい」という強い想いからでした。
「強い自分だけを見せるのは、もうやめようと思った」
「“格闘家でも心が折れる”ことを知ってほしい」
「“誰でも病む時がある”と伝えたかった」
彼の告白は、格闘技ファンだけでなく、日々の仕事や人間関係でストレスを抱えている多くの人に、「一人じゃない」「自分を責めなくていい」と伝えるメッセージとなりました。
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■精神障害と仕事・就労|武尊さんの事例から学べること
パニック障害やうつ病を抱える人の多くが感じるのが、「働けるのだろうか?」という不安です。
武尊さんのような第一線の人でも、心の病で戦線離脱を余儀なくされることがあります。
しかし彼は、療養を経て復帰し、「今度は無理をしない」「自分を守りながら続けていく」と宣言しています。
これは、すべての当事者にとって重要な考え方です。
• 無理をしない働き方を選ぶ
• 病気を隠さず、信頼できる人に打ち明ける
• 不調を感じたら早めに休む
• 仕事=我慢や犠牲ではないと捉え直す
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■就労移行支援事業所エール|「強くなくても、働ける社会を」
就労移行支援事業所エールでは、うつ病・パニック障害・発達障害など精神障害を抱える方の「働きたい」を応援しています。
▽ エールでできること
• ストレスや体調のコントロール方法を一緒に考える
• 「自分のペース」を大切にしたトレーニング
• 体調に配慮した職場探し・実習体験
• 面接での自己説明の練習
• 働き始めた後の定着支援(長く続けるサポート)
🌱 「心の病があっても働ける」
🌱 「強くなくても生きていける」
それが、私たちエールの信念です。
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■まとめ|強さとは「弱さを認める勇気」でもある
武尊さんの言葉と行動は、社会に大きなメッセージを残しました。
「心が折れたって、立ち直れる」
「無理をしない強さを、持っていい」
「戦わなくても、生きていていい」
パニック障害やうつ病に悩むすべての方に届けたい言葉です。
就労移行支援事業所エールは、あなたが無理せず、自分らしく働ける道を一緒に探していきます。