移行支援
“空気読めない”が腑に落ちたとき:エハラマサヒロさんの発達特性告白から考える働きやすさ
1. エハラマサヒロさんの発達特性の告白
お笑い芸人のエハラマサヒロさん(41歳)は、2024年2月、自身のYouTubeチャンネル「エハラ家チャンネル」で自閉スペクトラム症(ASD)およびADHD(注意欠如・多動症)と診断されたことを明かしました。
専門家による診断で「がっつり自閉スペクトラムとADHDでした」と診断され、エハラさん自身も「エピソードを話したら全部ASDの症状です」と言われ、「やっぱりそうだったんだな」と納得したそうです
また、子どもの頃から「空気が読めない」と言われることが多く、「人と違う行動をずっとしていた」という感覚もあったと振り返ります。
「だから“空気読めない”とかが一番そうなんだよね」と自身の振る舞いに合致した説明に、「仕方ない、そこを理解して自分も周りも認識したらなんとかなる」と前向きに受け止めています
さらに彼は、「“障害”って言葉がすごく重く感じる」と語り、周囲に理解されずに隠してしまう人も多いなか、自身は「OKです。全然楽しく生きてるんで」と、軽やかに自分の特性を受け止めていると話しました。そして、理解を得られることで「さらに生きやすくなった」と笑顔で語っています
________________________________________
2. ASD・ADHDと生きるとは?
エハラさんが示したように、ASDとADHDは「人との関わりが苦手」「こだわりが強い」「集中や切り替えの難しさ」など、日常や仕事で困難を伴う特性です。
ですが、診断を受けて特性を理解し、「自分らしさ」として受け入れることで、生きやすさが増し、表現や人間関係も前向きに築けるようになります。
エハラさんは、人と違う行動を持つ自分を特性として理解し、対策を講じて「空気が読めない」場面も先に伝えられる。そんな素直さが、むしろ安らぎと理解につながっているのです。
________________________________________
3. ADHDのある方が仕事で困ること
働く場面では、ADHD・ASD特性が次のような困りごとを引き起こすことがあります。
• 優先順位をつけられず、仕事の段取りが苦手
• 書類・メールなどのミスが増える
• 報連相が苦手でコミュニケーションに躓く
• 興味のない業務に集中できない
• 周囲と調和するのが難しくストレスを感じる
これらは本人の努力不足ではなく、脳の特性からくるもの。だからこそ、支援や環境の工夫が必要になります。
________________________________________
4. 就労移行支援事業所エールの役割
就労移行支援事業所エールでは、ASDやADHDの特性を活かしながら就労を目指す方向けに、次のような支援を提供しています。
• 特性理解に基づく個別支援
集中の波、忘れっぽさ、感覚過敏などの特性を丁寧にヒアリングし、あなたに合った働き方を一緒に設計します。
• 安心できる少人数環境
静かで落ち着いた空間で、自分のペースで学びながら進められます。スタッフはすぐ相談できる距離にいます。
• 実践的な職業訓練
PCスキル、コミュニケーション訓練、模擬面接、職場実習など、段階的に働く力を育てます。
• 就職後のサポートも継続
入社後も面談や職場との調整などを通じて、長く安定して働けるようサポートします。
________________________________________
5. あなたの“違い”は、もっと自由でよい
エハラさんのように、自分を「空気読めない」と責めず、それが特性であると理解した時、人間関係も仕事も生きやすくなる可能性があります。
診断によって、自分の行動や感じ方に合理的な説明がつくことは、大きな安心につながります。
もし今、「自分の特性がわからない」「仕事が続かない」「自分に自信がない」と感じているなら、エールで一度話してみませんか?
見学や体験を通じて、自分らしく働けるスタイルを一緒に探していきましょう。